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永井 崇之; 猪瀬 毅彦*; 佐藤 誠一*; 畠山 清司*; 関 克巳*
no journal, ,
使用済核燃料再処理プロセスで発生した高レベル放射性廃液は、ガラス溶融炉内でホウケイ酸ガラス原料と溶融混合し、化学的に安定なガラス固化体に処理する。ガラス溶融炉の加熱は交流通電によるジュール熱を利用するため、通電による酸化還元反応を示す化学種の存在が想定され、溶融ガラスに含まれる化学種を対象に酸化還元挙動の評価を進めている。本報では、溶融ガラス中の溶解度が低いRuOを対象に、Ru含有ホウケイ酸ガラスをCV測定しRuOの酸化還元挙動を評価した。
北辻 章浩; 音部 治幹; 渡邉 雅之; 木村 貴海; 木原 壯林*
no journal, ,
ウラン等のアクチノイドは非酸性溶液中では水酸化物錯体やコロイド、沈殿等を生成しやすい。高濃度のウラン溶液ではウラン(V)の不均化反応速度が大きいため、これにより生成するウラン(IV)の凝集挙動に変化が現れると予測される。本研究では高濃度ウラン溶液の電解挙動と凝集体生成の関係について調べた。50mMウラン(VI)溶液の場合、電解還元による析出がより顕著になり、より低いpHの溶液で電解析出が観測された。pH1の溶液では、-30から+50mVに溶出電流ピークを観測した。pH3から4で観測される析出物の酸化溶出ピーク電位とは異なることから、両析出物は異なる化学種であると考えられる。pH0.6の溶液の場合、600sまでの前電解では-30mVに溶出電流ピークを観測した。前電解時間を長くした場合、より正電位側に新しい溶出電流ピークを観測した。この結果は析出する化学種が時間経過と共に安定化されていることを示唆する。また、pH0.2の溶液では溶出電流は観測されず、生成するU(IV)が安定に溶存すると考えられる。